規模拡張のため、3倍近く広くなったテナントへ移転し、新たなコンセプトにより、全席完全個室をもつビューティサロンがオープンした。
全作の美容室のデザインにスパイスを加え、荒々しい躯体を活かしつつ清潔感のあるサロンとなった。生命のエネルギーを感じさせるシンボルツリーは放射状に広がった個室の中心に位置し、至るところに散りばめられたスパイスの効いた植栽が、その無骨な躯体の角を丸め調和のとれたインテリアとなった。
(施工)有限会社フィンテック:http://www.fintec.jp/company/
(写真)フォミリーフォト・トルネ 松山 http://torune.net/
2階 エントランスホールを見る
ロアゾブルーの世界観を前面に押し出したホールとなる。
吹き抜けの階段を登ると、鳥かごの照明やドリンクコーナー、物販コーナーがある。
奥のひらけたエリアには今回の新店舗のシンボルとなる椿(ツバキ)がディスプレイされスポットライトで天井に影を映し出す。
椿の花言葉の中に”気取らない優美さ”とある。
美容室オーナーのコンセプトにも『自分史上最高の艶髪』を取り戻すとあるように、表面的ではない内面の美しさを提供する美容室を目指した。
スパルームを見る
細長い躯体の特徴を活かし、あえて移動距離(意図は後術する)を長くし、スパルームへ誘導します。
床からの間接照明が立体感を与え、目を閉じれば心地よい音楽と嗅覚を楽しませるリラックスでき頭の中に神秘的な空間が広がることを願う。
ドリンクコーナー/ 物販コーナー
カットエリアから一番遠くに位置するスパルームは、計画当初コンセプトからは真逆の提案をしなくてはならなかった。全個室にシャンプー台+カットスペースを兼ねることというのが要件の一つであったため、苦しい決断をしなくてはならなかった。
配管経路、コストも考慮し今の位置に落ち着いた。
ただし、ただ遠くまで歩かせるのではなく、道中に楽しめる何かがあり、それもサービスの一つになるものをオーナーと考えた結果であった。カウンターにはコーヒーなど数種からドリンクを見て選ぶことができ、瓶に詰められたお菓子が並ぶ
1階エントランスを見る
完全予約制の美容室では、過大な看板は必要ない。
青白く周りを照らすネオン照明が静かにその存在を主張する。