長く愛用されたホテルの数室をリノベーションした、コンセプトルームです。
これまでの温かみのある、無難な部屋のイメージを払拭し、これからのホテルを想像します。
ビジネスホテルとして使われてきた部屋は時代と共に風化していく一方、東京オリンピックに向けてホテルのみではなく、民泊として利用される部屋も差別化を図ろうと特徴のある部屋が増えている。
リーズナブルな部屋だけでは勝ち残れないし、SNS効果を狙うならある程度の予算が必要となる。
全室を一気に改修するには休業期間含め見えないコストもかさんできます。今回は宿泊室階フロアの数室から手を加えていき、順次進めていく計画です。
Twin Bed Room-A デスクを見る
使い勝手の良さを極力削ぎ落とし、過度な装飾をなくし、無機質で都会的な冷たさをもつインテリアとなりました。
Twin Bed Room-A ベッドスペースを見る
小上がり部にあるベッドは、使用人数などに応じて可動式とし、ソファを置かない代わりにヘッドボード面の背もたれが、寛ぐスペースを拡張させる。
Twin Bed Room-B
くつろげるだけの部屋なんてつまらない、刺激ある大人の空間とする。記念日や女子会利用も想定したデザインは、全ての人に配慮の行き届いたものではなく、アミューズメント的な要素を含んだインテリアデザインとした。
間仕切りの壁はガラス張りになっており、何をしていても気配を感じる部屋となっている。
Twin Bed Room-B
素材の数を限定し、ニュートラルな空間に仕上げる。
プライベート利用以外にも、集中して考えたいプロジェクトでは、ゆったりと使えるカウンターや、リラックスできるソファセットを配置し、サテライトオフィスとしても活躍してくれそうだ。