wedge+

interior design

WORKS

家族の繋がりが感じられる家

Category:
Architect:
WEDGE+
Date:
September, 2018
Location:
MIE
Web:
http://wedge-plus.com/

 インテリアデザインのお仕事がきっかけで、ご自宅の設計をご依頼いただき、約一年をかけてデザイン監修をした物件です。お施主様には『好きにやってください』というありがたいご要望をいだだきましたが、実際に好きにやることの難しいを痛感しました。

敷地は閑静な住宅街の角地にあり、目の前の道路は水路で分断された特殊な場所にある。セオリーどうりに行けばテラスは南側、駐車場は住宅の前。しかし南側は隣地の住宅の影が落ち採光条件が乏しくなる。家族団らんの部屋はどこに配置すべきか、炊事洗濯の動線はどこが最適か。様々な条件を頭の中で想像していた時に実家のことを思い出しました。
一階は個人の居室とサニタリーとバスルーム。二階にはリビングダイニングとテラスという構成になっており、身近な体験がそれのヒントとなりました。

修正は随時加わりましたが、悩んでいたことの大半が解消できるプランとなった。
一日の大半を過ごすリビングダイニングを二階に、それに家事の動線を組み合わせキッチンを隣接させることで、極力1階と2階の上下運動をなくし、メリハリのあるゾーニングとなりました。
2階に上がったリビングは採光を確保しやすく、大きなテラスがない代わりに天窓を設け、1階のエントランスまで太陽のカーテンを下ろす立体感のある住宅となりました。

リビング、ダイニング

2階部分は廊下トイレを除くと、大きなワンルームなっており、家族がどこにいてもその気配を感じれる構成です。
テラスを設けない代わりに、擬似的なテラスを表現し、吹き抜け空間には、天窓から光が降り注ぎ、1階の玄関まで光を落とします。
家族が帰ってきた時には2階から顔をひょっこりと出した子供の顔が目に浮かびます。
夜にはガラリと雰囲気が変わり、スポットライトが家具を浮かび上がらせる。専用に設計した大きな壁面に映画を映し出し、家族で楽しむシアタールームと化す。

リビング、ダイニング

シアタースペースをみる

シアタースペースをみる

ダイニング+キッチンをみる

ダイニングテーブルは使い勝手に応じて組み合わせを可変できるように備え付けとせづ、椅子を増やせば大人数のゲストにも対応できる家具になっている。

ダイニング+キッチンをみる

フリースペース

手芸、ワインセラー、スタディールーム、書斎何にでも使えるスペースとし、奥行き感をころすことなくエリアを分ける。ワイルドなメッシュ状の間仕切りが空間を分けつつ、空調機器をカモフラージュし、採光を取り入れることができる。

フリースペース

エントランスから2階の吹き抜けをみる

玄関の扉をくぐると空へと突き抜ける空間が現れます。壁面にはデスク用のスタンドライトを加工して設置し、照明を当てたいところに向けることで、”ようこそ”と言われているような気持ちにさせてくれるかもしれません。

エントランスから2階の吹き抜けをみる

マスターベッドルーム

エントランス脇にあるベットルームはサッシュで間仕切り、中を見せるゲストへのサプライズルームとした。引き違い戸を開ければ玄関と直接アクセスでき、風通しの良いスタイリッシュな仕上がりとなった。

マスターベッドルーム

玄関からベッドルームをみる

間仕切りは引き込み戸とし、大きな開口を取ることで、使い方の想像力をかきたてる。

玄関からベッドルームをみる

2階 洗面スペース

ゲスト利用も想定し、プライベートスペースが見えない廊下に配置する。大型ミラーが空間に奥行きを与え、外光が差し込む清々しい洗面スペースとなった。

2階 洗面スペース

1階 パウダールーム

爽やかなターコイズブルーの壁紙が安心感を与え、心を清浄化してくれそうです。

1階 パウダールーム

玄関土間からトイレを見る

扉を開けば、白を基調としたエントランスホールに青い光が浸食してくるかのようなビビットな部屋が覗きます。

玄関土間からトイレを見る

洋室-01

収納庫としてスペースを区切るよりも、収納量に合わせて家具を選ぶことで、無駄をなくしたシンプルな部屋とする。

洋室-01

洋室-01

夜は透け感のあるカーテンが光の幕を作り、柔らかな空間へ表情を変える。

洋室-01

洋室-02

洋室-02